基礎理科 気圧

 ・気圧とは 

  気圧というのは大気の圧力である。わかりやすく言い換えれば、空気がある一定の面積にかけている力ということである。この強さは約1013.25hPa(ヘクトパスカル)で、1uの土地に約10tの重さがのっているのとほぼ同じである。また、この1013.25hPaだが、これ以外にも気圧を表す単位がある。atm(アトム・気圧)やmmHg(水銀柱ミリメートル)があたる。これらの単位を使うと、次のような式が成り立つ。

気圧の大きさ=1013.25hPa=1atm=760mmHg

 ・気圧の性質

 気圧にはものすごく大事な大原則がある。それは、難しく言うと次のようになる。
  a<bという範囲において、ab間にはab間のすべての整数の気圧がある。
 ものすごくわかりにくいと思うのでもう少しわかりやすく言おう。2地点で気圧を測る。その気圧がたとえば1008hPaと1012hPaだったとする。するとその2地点の間には必ず1009hPaや1011hPaの値をとる地点が存在するのである。このように、気圧は、必ず徐々に大きくまたは小さくなっている。これが気圧の大原則である。

 ・気圧傾度力

 気圧傾度力(きあつけいどりょく)とは、空気を気圧の高いところから低いところに動かす力のことだ。一般におなじ距離ならば気圧の差が大きいほうが強い風が吹くとされていて、これは確かである。違う距離の場合はこの気圧傾度力によって比較することができる。気圧傾度力が高いほど強い風が吹く。この値を求めるには、2地点間の気圧の差を2地点間の距離で割ればよい。


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